世界の大温泉 スパワールド/
大阪市浪速区
フリーフードコート
涼しいものを並べた江戸期の俗謡がある。〈庭に水、新し畳に、伊予すだれ、透綾(すきや)縮 みに、色白のたぼ〉◆「伊予すだれ」は伊予(いまの愛媛県)のゴキダケ(御器竹)で編んだすだれのことで、きわめて薄い絹の縮み織り「透綾縮み」ととも に、暑気を払う頼みの品であったらしい。最後の「たぼ」とはもともと、日本髪の後ろに張り出した部分を言い、転じて若い女性を指す◆身辺に目をやれば、水 を打つ庭はなく、伊予すだれや透綾縮みには縁がなく、色白のたぼは影さえ見えない。ジトジト、ベタベタ、うっとうしい濁点が身を離れない梅雨のさなかであ る◆きょうに限って言えば、列島から梅雨どきの濁点を吹き飛ばしてくれるかも知れない“涼”の種が夜に控えている。
涼しいものを並べた江戸期の俗謡がある。〈庭に水、新し畳に、伊予すだれ、透綾(すきや)縮 みに、色白のたぼ〉◆「伊予すだれ」は伊予(いまの愛媛県)のゴキダケ(御器竹)で編んだすだれのことで、きわめて薄い絹の縮み織り「透綾縮み」ととも に、暑気を払う頼みの品であったらしい。最後の「たぼ」とはもともと、日本髪の後ろに張り出した部分を言い、転じて若い女性を指す◆身辺に目をやれば、水 を打つ庭はなく、伊予すだれや透綾縮みには縁がなく、色白のたぼは影さえ見えない。ジトジト、ベタベタ、うっとうしい濁点が身を離れない梅雨のさなかであ る◆きょうに限って言えば、列島から梅雨どきの濁点を吹き飛ばしてくれるかも知れない“涼”の種が夜に控えている。
涼しいものを並べた江戸期の俗謡がある。〈庭に 水、新し畳に、伊予すだれ、透綾(すきや)縮 みに、色白のたぼ〉◆「伊予すだれ」は伊予(いまの愛媛県)のゴキダケ(御器竹)で編んだすだれのことで、きわめて薄い絹の縮み織り「透綾縮み」ととも に、暑気を払う頼みの品であったらしい。最後の「たぼ」とはもともと、日本髪の後ろに張り出した部分を言い、転じて若い女性を指す◆身辺に目をやれば、水 を打つ庭はなく、伊予すだれや透綾縮みには縁がなく、色白のたぼは影さえ見えない。ジトジト、ベタベタ、うっとうしい濁点が身を離れない梅雨のさなかであ る◆きょうに限って言えば、列島から梅雨どきの濁点を吹き飛ばしてくれるかも知れない“涼”の種が夜に控えている。